―はじめに―


「繋がる 交わる 暮らしと手しごと」 をテーマにクラフト・アート、食と農、そして音楽が融け合う 「暮らすトコロマーケット」。日々、口に入れたり、身につけているものが、果たしてどこでどんな人の手によってつくられ、どこからやって来たのか…。目まぐるしい生活にちょっと一息入れて、今一度、モノと暮らし、そして私たちの「暮らすトコロ」を見つめ直す、そんなキッカケとなれば-。

このマーケットで生まれる出会いや交流、そして作り手の想いが参加される皆さまの笑顔の連鎖に広がっていくことを実行委員一同、願ってやみません。

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かつて所沢中心部の旧市役所、金山町~旭町付近の通りでは約300年以上の歴史を持つ「三八の市」と 呼ばれる市が毎月三と八の付く日に開かれていました。
市には近隣の町や村で採れた農作物や道具類、 生活雑貨、着物や骨董が並び、最盛期には見世物小屋まで立つなど大いに賑わい、別名「所沢のボロ市」などと呼ばれていました。
この伝統ある市ですが、戦後は時代と共に廃れ現在は実蔵院のお寺の参道で植木市が 開かれるのみとなっています。
このかつての賑わいを地元若手有志たちの手によって再興できないものだろうか…。そんな想いを共有する 仲間が集まり、このマーケットの企画がスタート。2015年秋に第一回目が開催されました。
会場は「航空発祥の地」として日本の航空史にその名を刻む所沢航空記念公園。
「三・八の市の現代版マーケット・マルシェ」として新たな解釈と装いで地元に再び蘇ることとなりました。

「暮らすトコロマーケット」通称「暮らトコ」は地元・所沢に何百年と続く市の人と物との交流を再興 させたい、という思いから開催されるクラフトとアート、食と農と音楽とが融け合うマーケットです。
少しでも多くの方に手仕事の良さとモノ作りの素晴らしさを知って頂き、日頃の暮らしのあり方や豊かさ について見つめ直す、そんなささやかなキッカケの場となればと願っています。
クラフト作品や日用品、道具から、そして食から、持続可能なライフスタイルをマーケットを楽しみながら考える…。
そんな一日となれば幸いです。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

暮らすトコロマーケット実行委員会

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